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全国の大学の学生団体幹部が集結『学生団体サミットSTAGE~集え志。高め合え同志たち~』

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全国の大学の学生団体幹部が集結『学生団体サミットSTAGE~集え志。高め合え同志たち~』

コロナ禍において学生団体は様々な変化を余儀なくされました。

・新歓がすべてオンラインになった
・海外で活動してたのに渡航できなくなった
・メンバーの士気が下がり退会者が増えていく

そんな状況の中でも、
・先輩から引き継いだ団体を存続させたい
・後輩にも成長機会を届けたい
・社会に向けてミッションを体現していきたい
と頑張る学生団体幹部の方向けに組織創りのノウハウをテーマにイベントを開催しました。

学生団体サミットSTAGE〜集え志。高め合え同士たち〜の目的

学生団体幹部向けに2021年に新たにスタートしたイベントです。
今回のイベントの目的は2つ。

コロナ禍における組織運営の成功法則を知る

リンクアンドモチベーションの組織コンサルティングのノウハウを、学生団体幹部の方々に余すことなく伝授させていただきました。

他団体との交流を作る

今まであまり盛んではなかった、学生団体同士の交流を作ることで、刺激を受け合えるような機会になりました。

学生団体サミットSTAGE〜集え志。高め合え同士たち〜の概要

登壇者

磯貝 友希(いそがい ともき)

名古屋大学大学院卒。
学生時代は自ら立ち上げたものも含め 3つの学生団体に所属し、代表も務める。
2016年、戦略コンサルティングの会社と迷い、 株式会社リンク・アイに入社。
翌年史上最年少で名古屋拠点の拠点長に就任する。
その後、ベンチャー企業を中心に 採用のアドバイザーを経験したのち、 現在はマネジメント業務を担いながら、 経営企画に従事している。

イベント概要

オンラインでの3時間のイベント。
全2開催。 計46団体106名の学生団体代表/幹部にご参加いただきました。

全体の流れ

①成功する組織と失敗する組織の違いは?

学生団体ごちゃまぜで4人1組となり、ブレイクアウトルームにて議論。
交流を深めながらお互いに刺激を与えあう時間となりました。

②ミッション策定ワーク

今度は同じ学生団体のメンバーとブレイクアウトルームにて議論。
自分たちのミッション(存在意義)について見つめ直す時間となりました。

③今後に向けての宣言

全参加者の前で、団体ごとに発表。代表者がミッションを語り、今後に向けた施策を宣言。
全国には様々な学生団体があることや、熱い思いを持った仲間がいることを認識できました。

コロナ禍で、成功する変化と失敗する変化とは

変化には2種類ある

まずは参加者同士「コロナ禍でうまくいったこと、いかなかったこと」を共有しました。

そんな事例を振り返る中で、コロナ前の時代と比べると、本当に多くのことが変化したことを実感しました。
ここで磯貝が語ったのは「みんな変化するかしていないかでいったら、変化はしたよね」ということです。

最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一、生き残るのは変化できる者である。

チャールズ・ダーウィンの格言にもあるように、学生団体も変化しないと生き残れない。
とはいえ、変化したかしてないかでいったら、みんな変化はしていると思います。

変化する際には、変化させないことを決めることが重要

ではなぜ、みんな変化はしているのに、成功する組織、そうでない組織が出てきてしまうのでしょうか?

その違いはズバリ、適応していたのか、迎合していたのかの違いです。

構造化するとこんな感じですね。

適応は、自組織のオンリーワン性を理解して、強みを伸ばし変化すること。
迎合は、自組織のオンリーワン性を理解しないままに、本来変えるべきでないところまで、過剰に変化してしまうこと。

大切なのは自団体の強みを適切に理解し、そのオンリーワン性を伸ばしていくことだと磯貝は語っていました。

適応するために必要な思考法

揃える→広げる→狭める

適応するためにはどうしたらいいのか?
その思考フレームとして、参加者の皆さんにレクチャーしたのが、揃える→広げる→狭めるという考え方。

①揃える
変えるべきでないもの、団体の中心価値を揃える
②広げる
現況/理想を踏まえて打ち手を広げる
③絞る
やらなきゃ行けないことが増えると組織は疲弊するため、やることを絞る

まずは「揃える→広げる」

自分が所属する学生団体の中心価値を語った上で、お互いに施策を拡げるアドバイススクランブルをしました。


※ワークシートの例
リンク・アイを組織として見立てたら?

次に「絞る」〜引き算の思考法〜

最後にやることやらないことを決めるワークへ

ここで大切なのは、やることを絞ること、つまりは、やらないことを決めること。
やることばかり考えがちですが、あえてやらないことを決めることも同じくらい大切です。

ここで磯貝から、やらないことを決めるための引き算の思考法を伝授していただきました。

広げるのフェーズで考えたものは足し算の思考です。足し算の思考は楽しいし前進する感覚もあるのですが、実行段階で絵に描いた餅になってしまうこともしばしばあります。
それは十分に引き算の思考がなされてないからだという磯貝の話に、多くの参加者がうなづいていました。

参加者の声

参加してくださった方々からは、
・団体の強みを把握し、今後やること減らしていくことを決めることができました。
・団体の課題を見つめ直したり、他団体を知ることで客観的に自分の組織を捉えられました。
・団体の将来像(どうありたいのか)がより明確に整理されました。
・幹部として凹むこともありましたが、他団体の幹部の方との交流でこんな仲間もいるんだと新鮮な気持ちになりました。
というコメントをいただき、 他団体との交流を通じて刺激を受け合い、また組織運営において大事なことを学んでいただく機会になりました。

後述(まとめ)

筆者が驚いたのは、参加者の皆さんが、当たり前のようにミッション/存在意義を掲げていることでした。

筆者自身が学生団体にいたときは、ミッション/存在意義という概念がなかったり、あっても形骸化していることがほとんどでした。そのため、ただただ忙しく、疲労していくだけの苦しい時期もありました。
そう思うと今の時代、組織運営を学べる機会は確実に増えてきていると感じます。

「カリスマ性のあるリーダーがいたから」ではなく「組織運営のノウハウを学んだから」いい組織が作れる時代へ。
そしていい組織が作れた先で、濃く充実した大学生活が送れる学生さんがひとりでも増えますように。

リンク・アイでもそんな時代の変化を作るイベントを今後も継続してやっていきたいと強く思いました。

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