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理系院生が陥りやすい3つの誤解

理系院生が陥りやすい3つの誤解

こんにちは。EASTユニットの能勢です。

現在リンクアンドモチベーションの採用担当を務めながら

もともと東工大の理系院生だった背景を生かし、

理系講座の開発、及び、講演を行っています。

理系講座写真

(名古屋の理系学生を対象とした講座の様子)

その活動でも、

年間東大、東工大の理系院生を中心に300人から500人くらい会っているのですが、

理系の学生さんがしているよく誤解してしまう点があったのでその点を今回のコラムではお伝えしていきたいと思います。

誤解1 研究職=技術職

理系院生の多くは、自らの専門性を活かした就職を考える人が多いでしょう。

理系の専門性を活かす職種といえば、「研究職」と「技術職」を思い浮かべると思います。

何気なく、この二つの言葉を混同してしまう人が多いと思うのですが、

実はこの二つの職種は異なります。

それをまとめたものが次の図になります。

理系のキャリア

フローで分けると基礎研究から応用研究、施策品の製作までが「研究(開発)職」、

試作品を製品化するのが「技術職」になります。

将来のポストも研究所の所長と、管理職を期待される形なので求められることも異なります。

 

研究職は35歳が一つのターニングポイントになることが多く、

特許を出す、売れ筋の商品を生み出すなど一定の成果を出せなかった場合、

技術職に異動となる事が多いようです。
技術職は、出世する毎に担当するエリアが大きくなっていくイメージとなります。

総合職の管理職への昇進のイメージに近いです。

なお、技術職→研究職の異動は基本的にはありません。

また、勤務地も研究職は、企業経営に影響する観点から本社近くに設立される事が多い一方で、

技術職は土地の安い所という基準で、地方遠方に設立される事が多いです。

誤解2 推薦でいけるのは研究職

多くの大学に当てはまることだと思うのですが、

推薦には二種類があります。

研究科・専攻(学部・学科)推薦

その研究科・専攻全体に所属する学生に振り分けられる推薦
こちらが皆さんがイメージする一般的な推薦

教授推薦

教授が独自に持っている推薦

多くの方が利用する推薦は、研究科・専攻推薦かと思いますが、こちらでつける職種は技術職が大半です。

教授推薦の場合は使用される研究職の場合が多いのですが、そもそも使用されることが稀な推薦になります。

つまり、皆さんが推薦を使った場合、多くの人が技術職につくことになります。

誤解3 大学院の研究=技術職の仕事内容

上記のように、技術職に就く可能性が皆さん非常に高いのですが、

技術職の仕事内容をあまり理解出来ぬまま、就活を終えてしまうことも少なくありません。

技術職の中も大きく3つ種類があります。

職種1 生産技術

安定的に、出来るだけ安く生産できるような、

ライン設計を行ったりそこに入れる機械の選定などを行う。

 ※向上のラインは近年オートメーション化が進んでいるため、

機械系電気系の学生が器具の選定などで必要とされる傾向がある。

 

職種2 生産管理

生産ラインがちゃんと流れるかどうか人材の労働管理、資材の調達を行う。

職種3 技術営業

営業段階で商品の専門的な説明を担当。

また、顧客が使用するにあたり必要な商品の説明等を行う。

(時期によるが、ガンガンテレアポをするようなイメージではない)

 

 

最後に

自分もそうだったのですが、理系院生は拘束時間が長いこともあり、就活に時間を注げないことが多いと思います。

ゆえに、多くの方が気付かぬ内に希望とする所とは異なる「職種」に就職する傾向があります。

 

また、ポスドク問題(就職に就けないドクターが、工学部で2割、その他でも5割り程度の年間合計2万人余ってしまう問題)から、

院生、学部生に研究開発職の門戸を開いていないというケースすらあります。

 

しっかりと、研究職を設立するだけの資金体力がある会社なのか?そもそも技術力を高めようとしている会社なのか?

調べてから、会社を選ぶ事が人生長い目で見た時に最良な選択になると信じています。