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Vol.457 採用側から見た留学ネタ

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Vol.457 採用側から見た留学ネタ

こんにちは、Link-i westの岡田です。

ここ数年、留学に行く学生が増えている気がします。

ESや面接でネタとして話す方も多いので、社内会議で話題になりました。
そこで本日は『留学ネタ』に関して書いていきます。

①Level感

【Level1:留学に行った事実を述べる人】

留学は、行くだけなら誰でも行けます。
この事実だけで、『挑戦的な性格です』とか『行動力があります』とアピールされても困ります。
関西にある某大学の外国語学部や国際学部に至っては、学部生ほぼ全員が留学経験を持っている程です。

『留学=語学勉強』という話は、日本に居ても勉強出来るので意味を成しません。海外にはまだ行っていないけれど、TOEICスコア900超えの方もざらに居ます。
また、語学とは言っても、『言語の変換が出来る』という程度にしか見られないケースも多々有ります。
留学に行った事=頑張った事なのか?今一度考えて欲しい。

【Level2:留学に行って学んだ・考えたことを述べる人】

留学先で様々な文化や価値観に触れる→自分の小ささ・世界の広さ・日本の良さなどを知る。が定番の流れ。
留学に行った事実+αとして、自分の考えを入れた点では○をあげたい。
ただ、『海外に行かなくても分かる事』だったり、『留学ではなく、旅行でも分かる事』から派生させて、『日本の事を(技術や戦略)を知らない上で、表面的な日本の良さ』を語ったりするので、面接官側は結構げんなりして聞いている事が多い。

何も考えず留学したので、就職活動向けに事実をアレンジするとこうなるケースが多い。評価的にも正直厳しい。

【Level3:留学先で、周囲を巻き込んで主体的に何かを行った】

こういった内容で有れば評価に値するし、面接官もワクワクしながら聞ける。
留学先という関係性が殆ど無い状況下で、『周囲を巻き込む事が出来る=コミュニケーション能力の高さ』の証明で有り、想いも人一倍だったであろうと推測できる。
きっかけ~行動~実績まで整っていれば、就職活動においては十分過ぎるほどの武器として使えるし、将来何か有っても心の拠り所としても使える。

さらに派生して、『日本に戻って来てから、留学の経験を活かし、周囲を巻き込んで主体的な何かを行った』と言うのも悪くは無い。むしろ規模的に大きいので有れば、こちらを押しても良いかもしれない。

②性格的に向いているかどうか

とある企業の採用話から派生したのですが、『先頭を歩けない人』『不安要素に自然と目が行く人』や『評論家的発言をしてしまう人』は
留学ネタを使うとミスマッチが起こりやすくなるかもしれません。

多くの企業が留学してきた学生に求めるものは、
『自分で道を切り開く強さ』と『周囲を巻き込める強さ』です。
メーカーで海外のプラント建設を担ったり、商社で大規模な農作物の輸入プロジェクトを担ったり…
こういった仕事はやはり対外的な強さが必須です。

留学の事実に固執するのではなく、自分の性格を汲んだ上で留学をネタとして使いましょう。

③最後に…

留学して半年~1年で分かるような、表面上の海外情報は要りません。
「東南アジアで電気に困っている。中東で水に困っている。だから御社の技術でプラントを建てましょう。

自分は○○に1年留学していたので、○○語が使えます!」
だからどうした?という感じですね。

こんな上っ面の話ではなく、あなた自身の本質的な話を行いましょう。

ESの執筆が本格的に忙しくなったからこそ

今までの自己分析内容をアウトプットする前に

上記を踏まえて『貴方にしか出来ない』話をしてほしいです。

担当者

岡田 有生(okada yuki)

Link-i WESTユニット