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ビジネスレベルの視座をもって就活をする為の「社会理解」

ビジネスレベルの視座をもって就活をする為の「社会理解」

~社会の見方の解像度を上げよう!~

社会理解と聞くと、「企業分析」「業界分析」といったようなイメージが湧くのではないでしょうか。 やりたい仕事・行きたい企業はどこか。説明会やOBOG訪問で知りに行くことは大切です。

とはいえ、企業や仕事の種類を知ることが、本当に“社会”理解なのでしょうか? 今皆さんが理解しているその仕事の目的や意味は、社会で働いている人と同じ目線なのでしょうか?

もちろん、働いたことがない中で社会人と全く同じ目線を持つことは非常に難しいことです。 しかし、今ある企業や仕事の存在意義は何か?ここを理解できることによって目線は近づいていきます。

そうすると、“なぜその仕事を自分が選ぶべきなのか”という、好きだけではない志望理由まで見えてきます。

今回は、そんな社会理解についての考え方とポイントについてお伝えしていきます。

企業の存在意義から社会を知ろう

突然ですが、皆さんは企業を見るときにどんな所を見ているのでしょうか? 「成長」「給与」「業務」「人」こんな点を大事にしている人が多いと思います。 そもそも、仕事とはなんなのでしょうか?

結論からお伝えすると、仕事という活動は「社会に潜んでいる問題を解決するもしくは、だれかの願望を実現する行為」であり、その対価として報酬を頂くという行為です。

例えば、レストランでご飯を食べるということは、自分では作れない美味しいご飯が食べたいという願望を実現する行為です。 ここで大切なのは、“世のすべての企業が対価をもらって経営ができているのは、誰かの問題解決、願望実現に向けた行為だから”という点です。

だからこそ、企業を知る時には、「この会社は誰のどんな問題や願望にアプローチしているんだろう?」とぜひ問うてみてください。

そうすると、その企業がアプローチをしてる対象、提供している価値、作りたい未来に目が向くようになってきます。 冒頭の問いを思い出して見てください。

成長や給与・人の前に、そもそもこの会社はどんな仕事を誰のためにしているのか。ここから社会、会社を理解することがスタートします。

社会理解を考える時に忘れていけない観点
~ビジネスモデルと競合理解~

では、社会理解をするときには、どんな観点が大切なのでしょうか。 忘れてはいけないのが、「問題や願望に向き合っているのは一社だけではない」という事です。

大抵の企業には競合が存在します。 だからこそ、社会理解をする際には、その企業の情報と、そこを取り巻く競合の理解がとても大事です。

「誰に/ 何を / どうやって」価値提供することで、報酬を得ている【ビジネスモデル】なのか

 

 

長期的な働きがいの最大化を考えたときに、給料や市場価値だけではコミットメントを強く長く保ち続けることが難しくなるケースが多くあります。 なるべく具体的に「誰のどんな課題解決を行っていくのか」をイメージしミスマッチを避けることが重要です。

例えば、広告代理店の場合は、「商品サービスの売り上げを向上させたい企業に対して、広告・イベントを提供することで課題解決」を行っています。そういった業界への志望動機として「退屈な日々を過ごす人々をワクワクさせる仕事がしたい」と思って入社してしまうと、一般消費者への課題解決よりも、商品サービスを売り出したい企業への課題解決がビジネスモデル上、優先されてしまうため、志望動機とは異なった仕事の進め方がする可能性が多くなり、ミスマッチになってしまうことがあります。

この場合は、むしろエンタメやゲーム業界の方が高いマッチングとなるでしょう。

「誰に/ 何を / どうやって」価値提供することで、報酬を得ている【ビジネスモデル】なのかを知ることで、ミスマッチを防ぎ、自分が最も働く意味を感じる業界選びができます。実際に働き始めると、「こんなことをやっていて何になるんだろう」「本当に自分の成長につながっているのか」という疑念を感じ自分の仕事をネガテイブに感じてしまうこともあるかもしれません。

そのため実際に仕事を始めたときに「将来のなりたい姿」に向けて全てが合致していなかったとしても、どの要素は活かせしていけそうかを事前に因数分解し認識することで、キャリア成長を意識した意思決定につながります。

社会理解を効率的に進める為のテクニック~情報収集とフレーム活用~

社会理解の考え方が分かったところで、具体的にどういう風に進めていくのがいいのでしょうか。

上述した、「誰に/ 何を / どうやって」価値提供することで、報酬を得ている【ビジネスモデル】なのかを知る事と、志望企業の業界における【ポジショニング】と【競合優位性】。 この二つについて、具体的な手順をお伝えしていきます。

 

①ビジネスモデルを知る

まずはインターンや説明会などを通じて、「誰の / どんな問題を / どうやって解決する」ことで成り立つビジネスモデルなのかに絞ってまずは情報インプットすると良いでしょう。

各業界の詳細については、業界別の記事もありますので是非ご覧ください!

※業界研究記事はこちら:https://www.link-i.co.jp/post/articles/?category_name=%e4%bc%81%e6%a5%ad%e7%90%86%e8%a7%a3

 

②競合優位性と企業の特徴を知る

ここでは実際に企業の競合優位性や特徴を考えるうえで活用していただきたい「4P」フレームをお伝えします。情報を闇雲にインプットするだけでは情報の渦に飲み込まれてしまうリスクがあるため、短い時間で濃い情報を得るためにも、フレームを用いて必要な情報を整理して、競合優位性と特徴を理解するのが望ましいです。

★4P分析とは?

企業が人を惹きつける「企業の魅力因子」を4つにまとめたものを「4P」と呼び、企業の魅力(特徴)を整理するのに、非常に有用です。

これはアメリカの心理学者レオン・フェスティンガーにより提唱された「集団凝集性理論」に基づくもので、この4Pによって企業側も採用メッセージを整理し説明会などで魅力を伝えているためこのフレームで企業情報を整理し、特徴を掴むと良いでしょう。

またこのフレームは自己分析の企業を選ぶ軸づくりをするときにも有用です。 4つの項目はこのように分けられます。

 

・Philosophy(目標の魅力): どんなビジョンや目標を持っている会社なのか? そこに対して将来性を合理的/情理的に感じるか?

・People(人材の魅力): どんな社員と働けるのか? どんな組織風土なのか? その組織や人に憧れ/相性を感じるか?

・Profession(活動の魅力): どんな業務があるのか? どんな事業なのか? その業務にやりがいをマクロ/ミクロで感じるか?

・Privilege(条件の魅力): どんな制度があるのか? どんな待遇があるのか? 個人の側面で特権を感じるか?

会社説明会ではこの4Pに分けて説明している企業も多いです。 4Pフレームを用いて情報を蓄積することで、会社理解だけでなく「自分がどの項目に魅力を感じやすいか」が分かりやすくなり、 軸の深堀や優先順位付けにも役立ちます!

本当の意味での社会理解を深めるために

本記事では、社会理解とはそもそも何で、どういう事が大事なのか、具体的にどうしていけばいいのかをお伝えしてきました。

皆さんは就活において日々膨大な情報量を目にしていると思います。本当の意味での社会理解を深めるためにも、 ここまでお伝えした3つの観点を活用して頂けると嬉しいです!

 

■もっと詳しい解説のもと社会理解を深めたい方へ■

リンク・アイの「業界LABO」への参加がお勧めです!

業界LABOでは各業界毎に「誰に/何を/どうやって」価値提供しているのかや、 具体的なビジネスモデル・業界マップの解説も行っています。

また、数多くの企業のインターンを設計してきたリンクアンドモチベーショングループが手掛けた体験ワーク付きで、 より実践的かつリアルな業務内容を体感することが出来ます。

業界の理解を深めたい、自分がその業界に合っているのか確かめたい方、 是非参加してみてください!

 

★ご予約はこちらから:https://lp.link-i.co.jp/LP_LABO.html

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