良い軸創りのすすめ~影響力編~

良い軸創りのすすめ~影響力編~

就職活動で重要な役割を担う「軸」ですが、皆さんはしっかりと設定できているでしょうか。

正しく軸を置ければ就職活動を効率的にかつ効果的に進める手助けをしてくれます。
時には、数多有る企業の情報を取捨選択していく際に、
時には、幾つかの好印象企業に優先順位をつけていく中で納得感をもたらしてくれます。

しかしながら「軸」の抽象度が高い状態では取捨選択どころか判断基準を曖昧にしてしまい
A社も良い、B社も良いと優先順位を付けられない負のサイクルに導いてしまう可能性も0ではありません。


納得した就職先選定の為には、どのようにして「軸」を深掘っていくことが重要なのか。
今回は「軸」によく出てくる「影響力」にフォーカスをして解説をしていきます。

軸を設定する時の注意点

冒頭でもお伝えしましたが「軸」は正しく設定をして始めて期待通りの効果を発揮します。

結論からお伝えすると「軸」が深掘りできているかどうかは
自分自身の経験との紐づきに大きく影響されます。

そもそも軸とは自己理解の上に抽出された「自分の経験/価値観」を
企業理解の上に把握した「各企業の特徴/魅力」に照らし合わせていく際に活用されるものであり、自己理解を深める際に効果的なアクションである「自己分析」によって設定されることが多くあります。
(※自己分析をより深めたい方は「自分のCANを知り、CANを活かす自己分析の方法」の記事を参照ください)

 

「軸」の設定は就職活動において重要な役割であり、
自分自身の経験/価値観の理解、各企業の特徴/魅力の理解
それぞれがしっかりなされていないと良い軸は設定することはできないことを覚えておきましょう。

経験/価値観から文言を設定するだけでもなく、
各企業の特徴/魅力から文言を設定するのでもなく、
双方の間に自分だけの言葉に置くことを必ず意識をしてみてください。

自分自身の経験/価値観の理解は自己分析編をチェックしていただき、
今回は、各企業の特徴/魅力をより理解していく為に、よく軸として使われる「影響力」という観点で解説していきます。

あなたにとっての影響力とは?

ビジネスのシーンでも多用される「影響力」ですが、
就職活動生の多くは「影響力」を言葉のままに活用しており企業選定の判断基準に上手く活用できていません。
企業を選ぶ上では言葉を分けて解釈していくことが重要なのです。

 

今回の題材である影響力は大きく「広さ」と「深さ」に分けることができます。
せっかくなのでご自身の掲げられている影響力が「広さ」よりなのか「深さ」よりなのかを考えてみてください。

例えば社会に大きな影響力を与える仕事がしたいと考えているAさんがいるとします。
この場合に当てはまるのは「広さ」です。
一方で、お客様と長い間関わり影響力を発揮したいと考えているBさんがいるとします。
この場合に当てはまるのが「深さ」です。

イメージが少し湧いたでしょうか?
このように言葉を具体的にしていくと企業の特徴/理解と照らし合わせやすくなります。

より詳細に企業の特徴/理解と照らし合わせていく場合、
Aさんが掲げている「社会に大きな影響力を与える仕事ができるかどうか」という軸で
優先順位付けを行っていく際に判断する情報として得やすいのは
企業ホームページや決算報告書にも記載をしている「売上」や「利益」ではないでしょうか。

◎企業:売上30億 △企業:売上10億

もし売上という観点を影響力の「広さ」と置く場合は「◎企業>△企業」という優先順位付けが可能になります。

ただ、人によっては影響力の「広さ」が「売上」だったとしても
「売上=顧客数×顧客単価」なので「お客様の数」を影響力の広さと捉えることができる!
と考えられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

よくよく企業情報をチェックしていくと、

◎企業:売上30億(顧客数100社) △企業:売上10億(顧客数1000社)

だという事が分かりました。
もし顧客数という観点を影響力の「広さ」と置く場合は「◎企業<△企業」という優先順位付けになります。

 

このように影響力の「広さ」ひとつとっても
あなた自身の注意するポイント次第で企業選択の優先順位が変わっていくのです。

だからこそ大切になるのが、『あなたにとって「影響力」とは何なのか?』です。
分かりやすい情報に躍らせることなく企業選びをすすめていきましょう。

正解探しにならないために

今回は、就職活動で活用できる軸の深堀り方法を「影響力」という観点からお届けしました。

先述の「売上」「顧客数」はどちらも影響力の広さを測る指標としては間違ってはいません。
重要なのは、『あなた自身の大切にしたい価値観』によって企業の優先順位が変わっていくということです。

軸は企業選びを効率的に進めてくれる武器です。
企業規模やビジネスモデルだけで影響力に優劣をつけるのではなく、
「自分が望む影響力の与え方」を知ることが、企業を選んでいく上では重要な観点です。

就職活動に正解、不正解はありません。
軸を通してあなたらしい経験や価値観を伝えることで志望企業が見つかっていくはずです。

是非参考にしてみてください。

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