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【業界研究】金融業界でこれから求められる力とは?~新しい視点で業界分析しよう~

【業界研究】金融業界でこれから求められる力とは?~新しい視点で業界分析しよう~

皆さんは金融業界と聞いてどんなイメージを持ちますか?

お金で安心を与える仕事?経済成長を目指す仕事?

だけどいろんな分野がある中で違いがよくわからない…こんなことを考えていませんか?

現代経営学の発明者P.F.ドラッガーによれば、 仕事は全て「社会に潜んでいる問題を解決するもしくは、だれかの願望を実現する行為」と言えます。 業界理解を深めるには、ビジネスの基本に立ち返り「この仕事は誰の何を解決しているのか?」つまりその存在意義を理解することがとても重要です。

ここでは「誰に/ 何を / どのように」価値提供している仕事なのか? のフレームに沿い金融業界を分解していきます! 業界理解だけでなく、皆さんが誰にどんな貢献をしたいのか考えるきっかけにもしていただけたらと思います。

金融業界の分類と存在意義

そもそも金融業界は何をしている業界?

そもそも金融業界は何をしている業界なのでしょうか?

金融業界を「誰に/ 何を /どのように」価値提供している仕事なのか? のフレームに当てはめると、

誰に: お金に関する課題や願望を持つ人や組織に

何を:挑戦を後押しするために

どのように:お金を生み出す/守る仕組みを提供

といえます。

金融業界をさらに分けると?

金融業界には大きく4つの分野が存在します。

これらの存在意義をまとめるとこのようになります。

 

 

①銀行

銀行の事業は「お金の受信(預金)や与信(融資)を通した日本経済発展の支援をする」仕事です。 顧客の預金を運用するため、まず信頼を築き上げることが重要です。 この中でもメガバンクや都市銀行は皆さんにとって一番身近かもしれないですね。

メガバンクや都市銀行は、広い金融サービスを持ち多様なビジネスを展開、 日本銀行や政策金融機関は国の銀行として機能し、行政に沿い民間企業の手の届かない範囲を支援することで経済発展や国民生活の安定を目指しています。 顧客の預金の運用や、振込・引出しの手数料・外国為替の売買等が主な収益源です。

 

②証券

証券は「資産運用をしたい投資家と資金調達をしたい団体・個人の仲介をする」仕事です。 企業や個人の「成長や挑戦のための資金調達したい」という課題に対して 投資家を結び付けwin-winの関係を紡ぐサポートをしたり、

証券会社自らが機関投資家として直接企業に投資することで成長を後押ししたりします。 また、顧客企業の資本を証券化し、変わりに売ることで資金調達を実現している場合もあります。

 

③保険(生命・損害)

保険は「契約者の命・物に関わるリスクに対して補償することで安心を提供する」仕事です。 生命保険とは体に関わる補償、損害保険は車や家財・会社で出た損害等物に関わる補償を行い、契約者(企業)が安心して物事に挑戦できる基盤となります。

保険料からリスクが現実になった際に支払う補償料を引いたものが収益になるため、 営業力の拡大や商品開発、海外展開によるターゲットの拡大に注力しています。

 

④FinTech (フィンテック)

FinTech( フィンテック)は「Finance(金融)」と「Technology(技術)」を組み合わせた造語であり、 金融サービスとテクノロジーを結びつけ、会計業務の効率化や顧客体験の価値向上を図る取り組みの総称です。

フィンテックはクレジットカードやATMの開発・普及から始まり、現在は決済ペイ・送金事業が市場の過半数を占めていすが、 資産運用・仮想通過・融資やローン等多岐に渡る事業が存在します。 業界や消費者の課題を解決するべく、従来の型にとらわれない革新的な事業開発・成長が進んでいます。

 

4つの分野の存在意義を理解した上で、 皆さん自身が「誰の/何を/どのように」解決したいのかを考えることが選ぶポイントです。

今後の金融業界に求められる価値とは?

金融業界は今、単に融資から利益を生み出すのではなく、 「お金を生み出す・守る仕組みを創る」ことが求められています。 市場や業界の変化に合わせ、 金融業界に求められる価値は、国としての金融システムの維持や資産形成から、「個人による資産の形成」へとシフトしています。

これからの日本では、年金制度の破綻、終身雇用の崩壊、GDPの低迷等、個人の将来的な資産確保が難しくなっていきます。 一方で日本人の金融リテラシーは低く、金融商品サービスに対するネガティブな印象を取り払いながら 啓蒙的な営業をしていく必要があります。

また、企業も先行き不透明な経済や社会動向により戦略立案が難化し、負債を追うリスクが高まっています。 競争の激化により、ただ融資をするだけでなく、「顧客から選ばれ続けるには?」つまり「世の中から共感を得られる事業作り」が重要となりました。そのためには既存の事業だけでなく、企業の成長や存在を守る仕組み作りが必要です。

まとめると、金融業界ではフレームに沿うと「どのように」価値提供するかの部分の変化が求められており、 これまでの仕組みから利益を生み出し続けるだけでなく、 どうすれば今の環境下でお金を生み出せるのか/守れるのかを考えるためにも、 市場や顧客のあらゆる情報を拾いながら未来のチャンスとリスクを読み解いていく力が求められます。

「誰に」「何を」したいのかを考えよう!

以上金融業界の分類と価値について解説しました。それぞれ手段は違うものの、提供する価値は同様です。 皆さんが誰に・何をしたいのかが明確になることで、金融業界の中でも納得感をもって事業を選びやすくなると思います。

そのためには各会社がどんなメッセージを社会に届けているのか?でを見る事がとても大切です。

改めて自己理解と社会理解を繋げながらキャリア選びをしていってくださいね。

 

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