DX Leaders Summit 1th ABEJA inc. ~これから求められる真のIT人材とは~
目次
DX leaders Summit とは、リンク・アイの会員限定のイベントとなっており、経営者の方々のお話を直接聞ける場になっていて、自分のキャリアを作り上げていくヒントとして、キャリア観や今後のビジネスについて学べるものとなっています。
その中で、今回登壇する企業さんは、(株)ABEJA執行役員CEO室長外木様と弊社 株式会社リンク・アイの社長の浅川の対談になっております。
①DX Leaders Summitとは
DX leaders Summit とは、リンク・アイの会員限定のイベントとなっており、経営者の方々のお話を直接聞ける場になっていて、自分のキャリアを作り上げていくヒントとして、キャリア観や今後のビジネスについて学べるものとなっています。
今回は、(株)ABEJA執行役員CEO室長外木様と弊社 株式会社リンク・アイの社長の浅川が、「そもそもDXとは?」「これから求められる人材とは?」というテーマで対談をして頂きました。
②対談企業紹介
株式会社ABEJA、執行役員CEO室長外木様
株式会社ABEJAは、AI / ディープラーニングをはじめとするテクノロジーを活用し、イノベーションの創出を促進。
社会全体にその恩恵を行き渡らせることにより、よりゆたかで高度な社会作りに主体的に貢献している。
外木 直樹
1988年生まれ。愛知県名古屋市出身。名古屋大学経済学部在籍時にVOYAGEGROUP名古屋ラボの立ち上げに参画し、事業責任者としてスマートフォン関連の新規事業開発に従事。
2012年に新規事業立ち上げのコンサルティングを得意とするプロフェッショナルファームへ新卒入社。複数の大手一部上場企業の新規事業立ち上げ、PJマネジメントを経験。
2013年6月に株式会社ABEJAに参画。同年9月に取締役に就任。COO・CFOなどの主要役職を歴任。
2017年3月よりシンガポールを中心とするASEAN事業・組織を統括。2020年12月より現職。
株式会社リンク・アイ、代表取締役社長 浅川 祐毅
株式会社リンク・アイは『強く選び合いつづける社会へ』をビジョンに、個人の自立的・主体的なキャリア形成(=アイカンパニー形成)と企業の従業員エンゲージメント向上の双方を支援する唯一無二のエージェントです。
浅川 祐毅
組織開発コンサルティングに従事し、300社を超える経営者をサポート。
2016年から投資事業、クラウド事業の立ち上げを行う。2021年リンク・アイ代表取締役社長に就任(現職)
③まだ見ぬ時代を生き抜く力 ~TECHNOPRENEURSHIP~
なぜ、社会で生き抜く力を身に着けることが「今」必要なのか。
DXに興味を持っていない企業はないといわれるほど、着目されているDX。
なぜ、ここまでDXが伸びてきているのかを理解をするためにも、DXが叫ばれる数年前からAIに着目をしていたABEJA様のお話からひも解いていきましょう。
■そもそもDXとは?
DXとは、Degital Transformationの略です。リアルでしか扱えなかったモノや業務の電子化を行うことで、作業効率をあげて、ビジョンや目標の達成を促進する技術です。
DXは大きく3つに分けられ、
①データ
②組織
③UI/UX(User Interface/User Experience)
どの企業であっても必要な基盤となっており、上場企業の75%がDX推進に向けてビジョンを掲げています。
■どのような企業がDX化を成功しているのか?
企業の既存の事業を疑い、現状を正しく否定し、攻めのDXが出来ているかどうか。
これが成功している企業の特徴でした。
ABEJAさんのお客様であるSOMPOホールディングスさんでは、事故にあった人を守る役割から、「事故を防ぎ、安心・安全・健康のテーマパーク」になる という新しい自己定義を置きました。
SOMPOホールディングスさんという名前を聞くと、損害保険の会社というイメージがありますよね。
しかし、テクノロジーが発達し、自動運転などが当たり前になる社会では、事故がなくなるため保険業界はなくなるといわれています。 そんな社会の変化を自ら世の中に発信し、正しい自己否定を行ったうえで、先ほどお伝えした「安心・安全・健康のテーマパークになる」という新しい自己定義を置きました。
目指している未来像としては、事故が起きる前に事故を検知する技術や、人のリスクマネジメントをデータドリブンで行い、 事故が起きないようにすることでお金をもらう会社になる。
そんな新しい時代向けて自分達をトランスフォームしています。
ABEJAさんは会社の中に入りながら、企業さんの新しい未来創りを一緒に行っている企業さんです。
これから求められる人材とは?
これから求められる人材とは、「テクノプレナーシップ(technopreneurship)」を持っている人材とのことです。
テクノプレナーシップとは、テクノロジーを使ってビジネスにイノベーションをもたらす新しいタイプの起業家精神のことです。
「テクノロジー」でイノベーションを実現し、インパクトのある社会貢献をする姿勢と「リベラルアーツ」で自らの行為を問い続ける姿勢、それぞれの円環を推進する原動力「Entrepreneurship」を組み合わせたものだと説明しています。
【なぜこの考え方なのか?】
元々テクノロジーを扱うエンジニアという職種は、ビジネスからかけ離れている存在でした。
ただ、IT化が進むこの時代において、Microsoft、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)をはじめとした企業が台頭してきたようにイノベーションを起こすために、テクノロジーとビジネスを掛け合わせることが重要になりました。
だからこそ、これからのエンジニアに求められることとは、「つくりたいものをつくる」ではなく、「社会の課題の解決、願望の実現を行うような技術の開発」を行い、社会に変化をもたらすことです。
だからこそ、本当に必要なのは「何のテクノロジーを使うか」ではなく、「何のために、どのように使うか」であると外木さんは仰っておりました。
そのため、一歩間違えたら凶器にもなりうるテクノロジーを、何のために使うのかを問い続け、その影響を大きな時間軸と空間軸で考え続けないといけないからこそ「リベラルアーツ」という「自由な精神であるための教養」。今日的な言葉で言うと「均質化せず領域を横断するリテラシーとスキル」が重要だとのことでした。
また、技術が少しずつ標準化されている中で、エンジニアとして、自分を差別化することは非常に難しくなっています。だからこそ、リベラルアーツと、社会のために自分の技術を使っていくエネルギーでもあるアントレプレナーシップが今後より一層求められていくとのことでした。
【明日から始められるリベラルアーツ】
ではどうしたらリベラルアーツを身に着けていけるのでしょうか?
リベラルアーツの身に着け方として、自分と違う人と会うか、本を読む、遠くを旅して体験するかの3つであると外木さんは仰っておりました。
その中で、明日からはじめられるリベラルアーツを教えて頂きました!
大学の違う学部、学科の人になぜこの学部を選んだのかを聞いてみることが一番早いとのことでした。
自分が全く興味のないと思っていたものに、なぜその人は興味を持ったのか?具体的に何に興味をもったのか?
その価値観に触れて、様々な知識を組み褪せて自分なりの意見を持っていると、人としての深みが出てくるという話でした。
④後述(まとめ)
今回の外木さんと浅川さんの対談から、
まずはなぜ日本が世界の中でも競争力を失ってしまっていたのかが考えられる内容だったなと考えています。
日本は高い技術力があるという話は聞いてきたと思うのですが、テクノプレナーシップの話を聞くと、「なんのためにその技術を使うのか」という考え方で、アメリカに負けてしまったのが20世紀だったと考えています。
またそもそもの話になってしまうのですが、DXが手段であるということが学びになりました。
DXに力をいれている会社は沢山あるけれど、改めて「何を実現するためにDXを使っているのか」という目的が重要であるというのは会社選びにおいても大切だな~と。
変わり続ける社会の当てはまる新しい価値を届けるために、自分の会社を大きく変えることが出来るか。そんな攻めのDXをしている会社は魅力的ですね。
最後に、エンジニアになって市場価値を高めていきたいという学生さんも多くなっている中で、これから活躍する人はテクノロジーだけでなく、
リベラルアーツも兼ね備えていることも重要で、今皆さんが大学で学んでいる授業も実は社会人になってから大切な財産になりそうですね!
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