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自分のCANを知り、CANを活かす自己分析の方法

自分のCANを知り、CANを活かす自己分析の方法

世の中には、明確なゴール(目標)を設定し、そこに向かって走る「ゴールピープル」と、
たどり着くべき目標を持たずに流れに身を任せる「リバーピープル」がおり、
ゴールピープルとリバーピープルの比率は2:8だと言われています。
にもかかわらず、就職活動での多くがゴールピープルであるかのように
WILLやビジョンを追い求める就職活動をしております。

リーバーピープルが多い中で、その就活の仕方に違和感を感じている人も多いと思いますが、
それは、自分の強みを活かすための自己分析方法を知らないからなのではないかと思っております。
本記事では企業の競争優位を評価するVRIO分析を活用しながら強みを伸ばし、活かす自己分析を伝えていきます。

VRIO分析について

別記事「自己分析は何のためにするのか?」(https://www.link-i.co.jp/post/articles/337/)において記載しておりますが、
自分を自分株式会社(アイカンパニー)の経営者と見立てて、
アイカンパニーを優良企業・人気企業に育んでいくという捉え方をすることで新たな気付きを得られます。
世の中に企業分析のフレームワークは多くありますが、実は自己分析のフレームワークは相対的に多くはありません。
特に強み・弱みの分析などは特に少ないように感じます。

自分を株式会社と見立てたときに強みは競争優位となる経営資源と捉えることができるので、
VRIO分析という企業の経営資源を評価するためのフレームワークを用いた自己分析を記載していきたいと思います。

VRIO分析は、ジェイ・B・バーニー教授が提言したもので、
企業はそれぞれ異なった資源が存在するという前提で、そうした異なる経営資源を活用することで、
競争優位を獲得できるという考えのもと成り立つ分析方法です。

なので目的(WHY)と分析対象(WHAT)は企業分析、自己分析の各々において
下記画像のようにまとめられます。

 

 

またVRIO分析とは、Value(経済的価値)、Rarity(希少性)、Inmitability(模倣可能性)、Organization(組織)
の頭文字をとっており、この観点で経営資源を評価するものです。

このように企業分析においては経営資源を、自己分析においては自分の強みや資産を評価するように
使うことで自分が今後キャリアにおいて選び続けられるための競争優位の源泉を見出すことができます。

競争優位につながる自分の強みを活かす自己分析について

まずは、自分の強みや資産になりうるものを数多く出すことから始めてみてください。
そのうえで各強みを下記質問を参考に評価し、その理由を記載していってみましょう。



もし強みや資産が思い浮かんでいない場合は、
①Valueのところにある質問をもとに「周囲からの期待や信頼に寄与している強みや資産って何だろう?」
といったように洗い出してみてください。
②また、自分のポータブルスキルを分析してみましょう。
ポータブルスキル以外にも自分の経験、知識、人脈などの視点でも捉えてみると様々な候補が出ると思います。

このように各項目ごとに競争優位につながり得る強み・資産なのか?を検討していくのが大事です。

その際には、
Valueであれば、満点の評価にするには何が大事か?Rarityを高めるためには?Inmitabilityを高めるためには?
それらを考える中で、今後「どのような行動や経験をしていくことでより高められるか?」を考えることが大事です。

そうしたうえで最後、Organization(組織)に何を求めるとより自分の強みを生かせるか?
そして、より価値、希少性、模倣困難性を高くするために何を求めるか?を考えることで、
企業選びの軸が生まれていきます。

組織に何を求めるかは、企業を分析する4Pのフレーム

(こちらの記事をご参考ください:https://www.link-i.co.jp/post/articles/247

・Philosophy(理念戦略・会社基盤)
・Profession(事業内容・仕事内容)
・People(人的魅力・組織風土)
・Privilege(施設環境・制度待遇)
の観点で捉えるとより網羅的に軸の候補を生み出せると思います。

内定をゴールとしない就活のための自己分析

自分の強みや資産をVRIOで評価することで競争優位にするための課題が見え、
それにより自分のキャリアで経験したいことが浮き彫りになっていきます。
そのうえで、Organization(組織)について
「自分の強みを生かせる組織とは?」「組織に貢献したいと思うにはどんな組織が良いのか?」
を考えることで、ゴールからの逆算ではない企業選びの軸を創ることができます。
ぜひほかの企業分析のフレームも活用し、自己分析をしてみてください!

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