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幕末のリーダー吉田松陰から学ぶ「影響力のあるリーダーに備わる力とは?」

幕末のリーダー吉田松陰から学ぶ「影響力のあるリーダーに備わる力とは?」

幕末の偉人 吉田松陰は当時常軌を逸したリーダーシップを持った人物でした。
伝説の「松下村塾」という塾を長州藩で作り、高杉晋作(長州藩のリーダー)伊藤博文(初代内閣総理大臣)など
数々の後の偉人に影響を与えました。

リーダーシップとは「ある一定の目的に向けて人々に影響を与え、その実現に導く行為」です。

ビジョンや目的のためにリーダーの選択肢は無数に存在しており、常に葛藤に直面します。
分かりやすい正解がないからこその矛盾や葛藤を抱えながら、
強く周りに影響を与えてある種啓蒙していく芸術的な活動をリーダーシップと呼びます。

本編では類まれなるリーダーシップを発揮してきた吉田松陰から「リーダーシップ」について考えていきます。

吉田松陰ってどんな人?

吉田松陰は「自分の人生を歩むために心といかに向き合うか」ということを大事にしていました。

幕末、ペリーの黒船が浦賀に来航した時、黒船から放たれた3発の大砲で江戸は大混乱に陥りました。
それまで鎖国を選び続けていた日本にとって、その技術力の差は現代で言う宇宙人がUFOに乗って現れたような衝撃でした。
その技術力の差を目の当たりにした吉田松陰は、日本の未来を考え「黒船に乗って海外渡航をする」という思い切った行動に出ようとします。

松陰はこんなことを言い残しています。
「今ここで海を渡ることが禁じられているのは、たかだか江戸の250年の常識にすぎない。今回の事件は、日本の今後3000年の歴史にかかわることだ。くだらない常識に縛られ、日本が沈むのを傍観することは我慢ならなかった。」
近くの小舟を盗み実際に黒船の甲板に乗り込んだ松陰を見て、アメリカ艦隊は動揺し、ペリーも感嘆したと言われています。

ここで現代に話を戻しますが、考えて欲しいことは「”常識のようなもの”を疑うことはできているか?」ということです。

ビジョンや目的のために周りに影響を与え動かすためには、自分らしいビジョンや目的が必要になります。
それは周りから見た正解らしきものではなく、その人らしいものであるかを問われます。

リーダーシップは正解のない問いに向き合う活動だからこそ
空気のように溢れる常識=他人のものさしを疑うことが求められます。
自分のものさしを形作り、自分らしい旗を掲げて挑戦をしていくことが
周りに影響を与えうるリーダーシップに繋がっていくんじゃないでしょうか。

吉田松陰が残した名言から紐解くリーダーシップの哲学

【志を立ててもって万事の源となす】
何事も志を立てることが全ての源となる。

松陰が25歳の時、海外渡航を企てた罪で牢獄に入っていた際に残した言葉です。
その際には14か月の間に600冊以上もの本を読み、牢獄内で講義を行っていたと言われています。

その人らしい志を伝えられる中で自分の心が揺れ動いた経験は誰しもにあるのではないでしょうか?
全ての活動の源に志があるのだとしたら、それが何かを考えることがまず初めに大事です。
自分は何者になりたいのか、何をしたいのか、といった志はただ漠然と考えても思いつかないからこそ
魅力的な志を持てているかという観点も大事に日々磨いていきたいですね。

【夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、
実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。】
松陰が残した言葉の中でも特に有名な名言です。

夢があれば必ず成功するということではないと思いますが
成功したリーダーには少なくとも夢の存在があったのではと思います。
松陰も同様に、欧米列強に対抗できる日本国家を作るという夢を持ち
その思想が周りに影響を与えた結果として明治維新に発展したとも言えます。

昔は、百姓が武士になりたいと思っても簡単になれず、政治に文句を言えば罰せられ、
理想や夢などの範疇が、今よりも断然狭い世情だったと言えます。
ただ、昔と今では個人を取り巻く環境は変わり、多くの「自由」が存在しています。

選択肢が多い自由な現代だからこそ
その選択肢自体を多く知り、自分が選びたいものを決めることが大事なのではないでしょうか?
その選択肢が正しそうかどうかよりも、その人らしく魅力的な夢であればあるほど
周りに影響を与えるリーダーシップに繋がるはずです。

キャリア選びをするにあたって大切にしたいこと

ここまで松陰が行ってきたことや名言を紹介してきましたが
私たちが自らのキャリアを考える上でも多くの学びがあると思っています。

就活を進めるにあたりビジョンを聞かれる瞬間が多いと思いますが
その問いに対して自分らしい志を持って答えられているでしょうか?

周りの人に影響を与えるには志の存在は重要です。
様々な学びに触れながらその中で自分は何の志を立てたいのか
自分らしく考えていく必要があります。

「あなたの夢は何か、あなたが目的とするものは何か、
それさえしっかり持っているならば、必ずや道は開かれるだろう。」
ガンジー
「事を成し遂げる秘訣は、ただ一つの事に集中することにある。」
リンカーン
「我々にとっていつも大事なのは次の夢なんだ。」
スティーブ・ジョブス

松陰に限らず、成功を収めてきた多くのリーダーが夢=志の重要性を伝えてきたことには意味があります。

何も高尚な志を今すでに持たなければいけないということではありません、
ただ、キャリア選択を迫られる今だからこそ
周りに影響を与えられるだけの自分らしい志を持つことを諦めず
素敵な夢を持って社会に飛び立っていって欲しいと思います。

最後に

いかがでしたでしょうか?
その人らしさは志に現れるのではないかと思います。
一人では成し遂げられないことも周りと共に動くことで成し遂げられます。
成功を収めるリーダーには志の存在があるからこそ
キャリアだけでなく、普段の学生生活においても「自分らしい志」をもって、周囲を巻き込んでみてください。

 

 

 

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