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理想の意思決定を創り出す為の”就活軸”とは

理想の意思決定を創り出す為の”就活軸”とは

~効率よく企業を絞ろう!~

「あなたの就活軸は何ですか?」

就職活動をしていると、頻繁に聞かれる質問かと思います。

しかし、会社の人たちはなぜ軸を聞きたがるのでしょうか?

また、今まで学生生活を過ごしてきた皆さんからすると、「仕事でどんなことを大事にしたいのかなんで分からない…」といった悩みも多いのではないでしょうか。

本記事ではそんな皆さんに向けて、軸の考え方とポイントや具体的な作り方についてお伝えしていきます。

軸の意味とは
~譲れない自分だけの条件を決めよう~

そもそも、”軸”という言葉の意味について考えていきましょう。
例えば皆さんは、大学でサークルや部活動に所属している方が多いと思います。
ではなぜそのサークル・部活動を選んだのでしょうか?

例えば、野球部ではなく野球サークルを選んだ人の中には、
・それ以外の時間も大事にしたい
・楽しく野球がしたい
といった理由で部活ではなくサークルを選択した人も多いかもしれません。

この「それ以外の時間も大事にしたい」や「楽しく野球がしたい」といった様な選ぶ理由が、”軸”となります。

 

ではこれを就職活動に置き換えた時に大切になる観点とは何でしょうか?
答えは、「就活の軸」=”絶対に譲れない条件”であるという点です。
当たり前ですが、所属するサークルを選ぶよりも、結婚相手を選ぶ事の方がプレッシャーは大きいですよね。
違いは、”人生において関わる深さ”と”長さ”です。

同じように仕事というものも、人生の7割・1日の3割以上を占める深さや長さで関わるものです。
だからこそ就活軸は、サークル・部活選びのような、「楽しそう」とか「時間が余裕ありそう」などではなく、
”長い時間、深くかかわっていく際に絶対に譲れない条件”であるという事がとても大事です。

また、軸が決まると「企業選びの指針」にもなってきます。就活の軸が決まれば、おのずと自分が働きたい企業も見えてきます。また、就活の軸が明確になっていれば、ESや面接でもしっかりと根拠を持って志望動機などを答えることができます。

日本の全企業(約420万社)の膨大な選択肢のなかから「直感」だけで企業を選ぶことは効率ではない上に、納得のいく結果も出にくくなります。しかし、就活の軸があれば、自分が志望すべき企業を絞りこみ、見極めることができ、無駄なエントリーもなくなります。結果的に、効率的に就活を進められ、納得できる企業からの内定獲得につながります。

軸を創るときに忘れてはいけない考え方
~自分と社会を繋ぐ言葉を紡ぐ~

では、就活軸を作る際にはどんな考え方が必要なのでしょうか。
以前の記事で、自己理解と社会理解についてお伝えしてきました。
軸とは、”その両者をつなぐ言語”になります。
例えば、ある企業を見て、その企業の理念や事業、風土に惹かれる事もあると思います。
ですが、それだけでは単にその企業のいい所であり、あなた自身がそのいい所を求める”理由”にはなりません。

社会理解を通して企業の魅力因子を導き出し、「何故それに惹かれるのか」を、自己理解で見つけた価値観をもとに言語化していく事がとても重要です。

感覚を100%排除することは難しいですが、出来る限り言語化することによって、自分自身の企業選びの納得感を醸成させられることと、同時に選考官に対して分かり易く自分自身のキャリアにおける価値観を伝えられるようになってくると思います。

軸の生み出し方
~マトリクスと優先順位で頭と心の納得を創り出す~

それでは最後に、具体的にどうすればいいのかについてお伝えしていきます。

企業比較をする際に有用なのが意思決定マトリクス表です。縦軸に「自分の選社軸」、横軸に「企業」を記載し、それぞれの軸に対する企業の印象を記載し、各軸に対して10点満点で定量評価していきます。各軸の点数の総和がその企業の志望点数になり、志望点数の大小によって、志望企業順位を合理的に決めていくことができます。

意思決定マトリクス表というものを用いることで、自分にとって重要な企業情報を整理しながら、企業比較を行うことが可能になります。この表を完成させること(軸を決定させ企業情報を収集し比較すること)が「志望企業を選ぶ方法」に繋がります。
ここでポイントが2つあります。「点数の差異を言語化する」こと(なぜこの企業が8点でもう一つが9点なのか等)と、「定量評価に加えて定性評価を記載して深ぼる」こと(実際の社員の言葉や情報をもとにした自分自身の解釈)です。これらを繰り返し行うことによって、1つ1つの選社軸がより具体的になり、加えて自分の人生に紐づいたものが出来上がります。
また、実際に意思決定マトリクスを作成してみると意外と各軸に対する企業理解が足りておらず、点数を付けられないことも認識出来て、意思決定において収集すべき情報を整理することが出来ます。

さらにもう一点重要な要素を付け加えると、”軸自体の優先順位を決める事”もとても大事です。

終盤フェーズになると、「いい企業はいくつか見つかってきたけど一位を決められない、、、」といった悩みが数多く寄せられます。
意志決定マトリクスを書いても総合点にあまり差がなくて決められない、という事も起こってきます。
その際に大事なのが、軸の優先順位を決める事です。

社会理解の観点で、4Pについてお伝えしてきました。

(まだ読んでいない方はこちら:https://www.link-i.co.jp/post/articles/247/

例えば、理念、事業、風土で3つの軸があるとして、それぞれの軸において一番と言える企業が異なっている場合、
そのまま第一志望を決めるのはとても難しいですよね。

ですが、その軸自体の優先順位を
1.理念
2.風土
3.事業
といったようにつけてあげる事により、「理念の軸において一番共感できる会社」を第一志望として置く事が出来ます。

まとめ

本記事では、軸というものの考え方、ポイントと具体的な作り方についてお伝えしてきました。

とはいえ、中々一人でブラッシュアップするのは難しいですよね。

ブラッシュアップを行う際のポイントとしては、

大前提、自己理解と業界・企業理解が必須となってきます。

下記に、業界理解を深められる記事や自己分析の目的についての記事などを掲載させて頂いておりますので、是非ご覧になってみてください!

 

業界理解をしたい!という方向け、各業界研究記事👇

https://www.link-i.co.jp/post/articles/?category_name=%e4%bc%81%e6%a5%ad%e7%90%86%e8%a7%a3

自己分析の目的について改めて振り返りたい!という方向け👇

https://www.link-i.co.jp/post/articles/337/

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