良い軸創りのすすめ~規模感編~

良い軸創りのすすめ~規模感編~

就職活動をすすめていく中で必ず誰もが考えることになるであろう、「あなたの就活の軸はなんですか?」という問い。皆さんは、これに対して今どのように考えているでしょうか?
今の時点で考えている「軸」はまだまだ抽象度が高く、それらしきもの、というレベルで止まってしまっているかもしれません。
今回の記事では、軸を考え深めていく上での大切な考え方について、よく耳にするであろう軸の例をもとにしながらお伝えします!

そもそも「軸」とは?

「軸」は何のために設定するものなのでしょうか?
色々な定義がありますが、ここでは軸について、「会社を選ぶうえで決め手となる自分なりの価値観」と考えます。
関連記事もあるのでぜひ読んでみてください!
(大手とベンチャーの違い:
https://www.link-i.co.jp/post/articles/463/


重要なのは、自分なりの価値観というところです。就職活動においてあなたを助けてくれる道しるべになるような軸というのは、必ずあなた自身の経験と深くつながっているものだ、ということをまず理解しましょう。

もちろんはじめは、「軸といきなり聞かれてもどんなことを言えばいいのかわからない…」というところからスタートします。
まずはよく耳にする軸、仕事観というものを知ってみることから始めることにはなんの問題もありません。

よく就活のシーンで耳にする軸といえば
・楽しく働けること
・自己成長ができるかどうか
・市場価値が得られる仕事かどうか
・会社の規模が大きい(または、小さい)
などでしょうか?

このようなキーワードを漠然と考えた後に、具体的に掘り下げていくという進め方で考えてみるのが考えやすいです。

抽象度が高い軸から自分の過去と紐づけ、明確な「自分らしい軸」を磨く

軸を考える上での基本的なところからスタートしてみましたが、次は「良い軸」とはどんなものなのか?についてです。
先述の通り、軸は「会社を選ぶうえで決め手となる自分なりの価値観」ですから、
「それがあることによって納得度が高い意思決定ができる」ということが「良い軸」の条件といえそうです。

しかし、抽象度が高いままで自分自身の経験とつながっていない状態だと…
例えば「楽しく働ける環境であること」「自己成長ができる仕事であること」などを軸としておいた場合、
あまりにも多くの人にとって当てはまってしまうような軸になってしまいます。
考え方としては、軸として考えたものが「それは誰から見てもいいことだよね」となってしまうようなものだと
まだまだ抽象度が高いままになっている、と考えてもっと深めていく必要があるなと思えばよいでしょう。

自分が過去に頑張ってきたことや、大切にしてきたことなどを振り返ってみて、自己理解を深めていくことが重要です!
そうすることで、他人や世の中に合わせたような軸ではなく、自らの経験から創られた唯一無二の「自分らしい軸」ができていきます。

「自分らしい軸」を深めるには、自己理解と企業理解が必要

「会社を選ぶうえで決め手となる自分なりの価値観」である就活の軸を設定するためには、自分自身の経験や価値観を深ぼっていく、いわゆる自己分析・自己理解が必要です。
…ということは、いわれなくても分かっているよ!と思われそうなので、ここでは軸を深める上でもう一つ不可欠な観点をお伝えします。
また、自己分析についても関連記事があるので参考にしてください!
(自己分析関連記事:https://www.link-i.co.jp/post/articles/466/

もう一つの観点、それが企業理解です。軸を深めていく中ではこの「自己理解」と「企業理解」を交互に行うことが重要です。
軸を深ぼる順序の例としては、
①抽象度の高い状態でも良いので、軸のキーワードを設定する
(耳にしたことがありピンとくるものもある「裁量権を持って働ける」というキーワードを設定)
②キーワードをより具体的にするために、「それはどういうことか?」「なぜそれが大切か?」を考える
(「裁量権を持つ」とはどんな定義だろう?と考える)
③自分の経験や価値観から、働く上で大切にしたいことを考える
(部活でリーダーをしていた時が充実していたので、チームの責任を担って物事を進めたい、と思っている)
④企業や仕事と紐づけて、自分なりのキーワードへの定義を与える
(企業の方のお話を聴き、「若いうちからリーダーとしてチームを動かせる」が自分にとっての裁量権だ、と考えた)
(※「若いうちから大きな規模の仕事に関われる」ではない)

というような考え方ができると良いのではないでしょうか。

企業理解を進めていく上では、社会心理学でも用いられている「4P」のフレームワークも有用です。
これは、企業の魅力を4つの領域で分けて考えるフレームワークで、
「目標の魅力」「活動の魅力」「人の魅力」「制度の魅力」に分けられます。

自分がどの領域に特に魅力を感じるか、というのも人それぞれですし、企業によっても魅力として打ち出している部分もそれぞれです。
網羅的に企業理解を行えるという意味でも非常に使いやすいので、是非参考にしてみて下さい。

明確な「自分らしい軸」を基にした意思決定で、会社を「選ぶ」

自分にとってのオンリーワンの軸がしっかりと定まると、就活をしている時だけでなく、その先入社後にもつながる大きなメリットがあります。
私たちは、「アイカンパニー」という概念を大切にしています。
自分自身を1つの会社と見立て、その経営者としてアイカンパニーを育んでいく、ということで、会社に依存することなく自立的・主体的に自らのキャリアを形成していくという考え方です。
その意味でも、自分自身の意思決定の軸に従って企業選びをしないと自分という会社の価値を最大化することにはつながりません。

「自分らしい軸」がないままに他者のものさしだけで就活をしていると、「自分はこの会社に入れてもらったのだ」という受動的な意識になってしまいます。
「役割や仕事を与えてもらう」「教えてもらう」という状態だと、主体的に自らのキャリアをつくっていくことは難しいでしょう。
一方で「自分らしい軸」を決めて意思決定をした人は「自分がこの会社を選んだのだ」という意識が強まり、入社後も主体的にモチベーション高く働けるはずです。

「内定を獲るため」だけではなく、入社後も楽しくいきいきと働いていられる企業を選ぶためにも、ぜひ「自分らしい軸」を磨き続けてみてください!

まとめ

①「軸」が抽象度の高いものになっているのは自然だが、そのままで終えてしまう人が多い
②就活で使える、意味のある軸にしていくためには自分の過去の経験と紐づけていくことが大切
③自己理解と同様に企業理解を重ねることで軸をさらに深めることができる
④自分軸を基に意思決定をすると、入社後の活躍にもつながっていく
こちらがまとめとなります!
他にもおすすめの記事があるので、是非覗いてみてください!

この記事が良かったらいいねしてね!