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企業比較における様々な視点を獲得しよう!~大手/ベンチャー編~

企業比較における様々な視点を獲得しよう!~大手/ベンチャー編~

就職活動においては、
業界や企業、職種など、挙げればきりがないほど「選択」をしていく必要があります。

そんな様々な選択において、多くの学生が悩みぶつかる、
「あなたは大手企業とベンチャー企業のどちらを選びますか?」という質問に、
自信を持って答えられる方は少ないのではないでしょうか。

今回は大手企業とベンチャー企業の違いを取り上げながら、
様々な企業の比較視点を紹介していきたいと思います。

大手とベンチャーの違いとは?

大手とベンチャーの定義について

「大手企業」と「ベンチャー企業」それぞれを法的に定義した法律があるわけではなく、実は曖昧な定義です。
一般的に大企業とは「誰もが知っている有名企業」とほぼ同一の意味の用いられており、
ベンチャー企業とは、「大手企業が参入しにくい分野において、独自の技術や製品で事業展開をしている中小企業」を指していることが多いです。


最近では事業展開や社風、社員の価値観はベンチャー企業に多いタイプでありながら、
資本金や従業員数では大手企業に分類される「ハイブリッド型企業」と呼ばれるような企業も存在しています。

多くの方は曖昧な定義の中で、あくまで個人の印象で大手かベンチャーかを判断していることが多いです。

大手とベンチャーへの一般的なイメージとは?

それぞれの一般的な印象として、

大手企業は、顧客数が多く規模感の大きな仕事に携わることができ、ブランドもあるため倒産リスクがあまりない。一方で自らが主体となって仕事を進める機会を若手のうちはもらいにくく、スピード感が遅い。

ベンチャー企業は、自らが主体となって仕事を進める機会が多く、若手からスピード感のある成長を見込める。一方で労働時間は比較的長く、ブランドもなく倒産リスクも比較的高いため、安定性に欠ける。

といった印象をそれぞれに抱いていることが多いです。

「規模感」や「安定性」をもとに大手とベンチャーを比較するのであれば、
一般的には上記のような印象を持たれていることが多いのではないでしょうか。

規模感や安定性のみで比較することは適切なのか?

上記のような一般的な印象だと「大手=安定だ!」と感じるかもしれないですが、
果たして本当にそうなのでしょうか。

実際はそうとは言い切れません。
現に2015年以降だけでも多数の大手企業が数千人規模でのリストラや早期退職を実施しています。
もちろんベンチャー企業と比較すると大手企業の方が「倒産リスク」が低いことは事実ですが、
「雇用の安定(終身雇用)」という観点だと一概に「大手企業=安定」とは言い難い現状です。

実際に入社して会社の内情を見ていないのにも関わらず、
「規模感」や「安定していそうな印象がある」という理由のみで企業を選択することはあまりにも危険です。
自信をもって選択するためにも、様々な観点で企業を比較していくことが重要です。

企業比較のための様々な観点について

金銭報酬(収入)観点での比較

一般的なイメージだと、
大手=収入が高い、ベンチャー=収入が低い、といった印象を持たれているのではないかと思います。
ただあくまで大手は高収入を得られる「可能性が高い」だけであり、
ベンチャー企業で高収入を「得られない訳ではない」ことを正しく理解しておく必要があります。

上図のように、
大手企業は在籍期間に応じて着実に給与が上がり、安定的な収入向上が見込まれます。
それに対してベンチャー企業はスピード昇進などの急激な給与向上や、
未上場企業であればあらかじめ上場前に安価で自社株を保有し、
上場後には株価が急上昇するため、自社株を売却することで、
多額の売却益を得られるといったストックオプションという金銭報酬の獲得手段もあります。
もちろん上場できないといったリスクはつきものですが、
大手企業以上に多額の収入を得られる可能性もあります。

組織風土観点での成長環境比較

企業を選ぶうえで何をするかと同等に重要視される観点として、「誰とするか」が挙げられます。

大手企業における組織風土の特徴として、
大手企業は年功序列への意識が強く、年次に応じて仕事や育成機会を決めていくような風土の企業が多いです。
若手から大きな裁量権を持ち、自ら責任を背負って働きたいという方には合わない可能性は高いですが、
一方で教育制度が整っていたり、丁寧に教え続けるという風土は強いため、着実な成長が見込めます。

ベンチャー企業は大手企業とは真逆の風土の企業が多く、
まずはやってみよう、といった風土が強いため、自らの意志で能動的に仕事を「創り出すこと」が求められます。
成長意欲や向上心が高い風土という点も特徴的です。

成長はあくまで環境だけに左右されるものではないという考え方を持っておくことも重要ですが、
自分の価値観や特性を踏まえて、自分に合っている風土を持つ企業を選ぶべきです。

ビジネスモデル観点での成長環境比較

こちらの観点は大手企業とベンチャー企業にて特徴が分かれる訳ではないので、
本題から少し逸れてしまいますが、重要な観点なので紹介させていただきます。

成長環境か否かを分析するうえで、社内にどのような人がいるのか、
またはどの程度の裁量権を若手から持てるのか、といった観点で企業を比較されている方は多いと思います。
一方で「誰に価値を提供しているビジネスなのか」、あるいは「どのような課題を解決しているビジネスなのか」
といった観点も含めて成長環境を比較できている人は少ないのではないでしょうか。

ビジネスの本質とは課題解決行為であり、顧客の問題や願望を解決するための価値提供が基本です。
すなわち仕事をしている時間のうち、自社内の社員と関わる時間よりも、
価値を提供する「顧客」と話す時間や、解決すべき「課題」へ向き合う時間の方が圧倒的に多いはずです。

上記のような前提を踏まえると、企業選びの観点として、
例えば以下のような観点が挙げられます。
・価値を提供する対象が「企業」なのか、「消費者」なのか
・企業の中でも関わる相手は「経営者」なのか「事業部責任者」なのか「人事担当」なのか
・課題を解決する商材が「有形」なのか「無形」なのか

挙げるときりがありませんが、
「誰の」「何の課題を」「どのように解決しているのか」といった価値提供の方法やビジネスモデルによって、
成長の方向性が大きく異なるという点も理解しておくことが重要です。

納得した意思決定を行うために

いかがだったでしょうか。
様々な企業比較の観点を紹介させていただきましたが、
重要なことは「漠然と選ぶのではなく、自分なりの理由を持って意思決定すること」です。

実際に働いたことがなく、情報量が少ないゆえにイメージがつきやすい「規模感」や
リスクの低い「安定性」といった観点で意志決定してしまうのではなく、
自分の欲求や価値観を知り、与えられるものを待つ「受動的な姿勢」ではなく、
自ら獲得していく「能動的な姿勢」で企業選びをしてほしいと思います!

その先に、自分が大切にしたいこと・譲れないものを見つけ出し、

企業選択を行う際の判断軸=就活軸を明確にしていくことが大切になってきます。

下記に、理想の意思決定を創り出す就活軸の考え方について記載した記事を掲載させて頂いておりますので、是非ご覧になってみてください!

(就活軸記事:https://www.link-i.co.jp/post/articles/458/)

 

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